2010年11月22日

追悼/九州ラグビー協会 牛尾知行 副会長

九州ラグビー協会の副会長、牛尾知行氏が
11月19日(金) 午後7時、ご逝去されました。

昨年までは、九州協会の理事長を勤められ
九州のラグビーを牽引されていました。

初めて牛尾さんとお会いした時、
グラウンドでいきなり「靴底を見せろ!」と言われ
ヒールが付いていないかチェックされました。
「恐い人だな・・・」と思ったのが第一印象です。

毎回、グラウンドでお会いするたびに
私が怯えるのを楽しむかのように、何かしら怒られていました。
でも、ただ怒っているのではなく
ダラダラしないよう、気を引き締めてくださっているのだと
わかってきました。
事なかれ主義で、なあなあで過ごしてしまう人が多い中、
唯一、皆を叱咤してくださる貴重な存在でした。
そして、怒りっぱなしではなく的確な指示も出され、
「俺が責任を取る」「お前ならできる」
といったフォローも忘れない方でした。

昔堅気の性格でしたから
多分、女性がラグビーグラウンドでウロウロすることが、
最初は気に入らなかったと思います。
でも、月日を重ねる毎に
「よくやってくれているね。」と声を掛けていただけるようになりました。
毒舌も、牛尾さん特有のユーモアとして
面白がることもできるようになりましたし
冗談も返せるようになりました。

カメラを向けると「撮るな!」と怒られていましたが
幸い、パソコンをご覧になられないので
ブログにも時々登場していただきました。
それでも、お孫さんが会場に来られていたときは
「ちょっと孫を撮ってくれんかいな。」と
うれしそうに言われていました。

大会がある度に、グラウンドに出向かれ
陣頭指揮を執っていらっしゃいました。
お正月のワールドユース予選会のときは、
いつも グローバルアリーナに泊り込み。
トップリーグの開幕戦時だったでしょうか、
試合開始後にバックヤードに来られて
「試合が始まるとホッとする。試合が上手く開始されるまでが自分たちの仕事だから。」
と、疲れた表情を見せられていました。

そんな激務を続けられていましたが
今年の春には理事長を引退。
少しだけラグビーから距離を置いて
ご家族と過ごされる時間も作り、過ごされていたようです。

今年の夏頃から腰の痛みを訴えられ
10月に病院に行かれたら、即入院。
入院したことを、あまり公にされたくなかったそうで
お見舞いに行くことは控えていました。
先々週あたりから、容態が思わしくなかったようです。
今としては、お見舞いに行っておくんだったと悔やまれます。

ラグビーをこよなく愛していた牛尾さん。
残された皆さんで、この意志を引き継ぎ
これからももっと、ラグビー活動に勤しみたいと思います。

ご冥福をお祈り申し上げます。

牛尾 知行(うしお ともゆき)
昭和20年(1945年)1月8日生まれ(享年 66歳)
西部特殊合金株式会社 社長
財団法人日本ラグビーフットボール協会 理事
九州ラグビーフットボール協会 副会長
福岡県ラグビーフットボール協会 副会長

西南学院高校よりラグビーを始め、早稲田大学に入学。
ポジションはLO。
早稲田大学3年時に、第2回全国大学選手権大会(決勝:昭和41年1月5日・秩父宮 対法政大学)初優勝に貢献。
同年、第3回日本選手権(昭和41年1月15日・花園)では、
八幡製鉄に勝利し、日本一に。翌年大学4年時にも、
第3回全国大学選手権(昭和42年1月7日・秩父宮 対法政大学)に優勝。
2年連続大学選手権優勝を経験。(旧姓・赤司知行)

ラグビー関連役員履歴は、
平成9〜11年度まで、福岡県ラグビーフットボール協会副会長に就任。
平成12〜19年度まで、福岡県ラグビーフットボール協会理事長、
そして、平成20〜21年度、九州ラグビーフットボール協会理事長、
福岡県ラグビーフットボール協会副会長、
そして、財団法人日本ラグビーフットボール協会理事に就任。

IRB懇親会にてトップリーグの開幕宣言朝日招待記者会見にて
理事会にて撮るなって怒られました記者懇親会にて
マッチコミッショナーのときワールドユース大会にて7人制大会のとき、お疲れのご様子
posted by green at 12:14| Comment(2) | ラグビー/その他
この記事へのコメント
亡くなられたことがまだ信じられません。
牛尾さんには公私ともに本当にお世話になりました。

‘ぬかるなよ’と自分に甘い私に常に声をかけてくれました。

ラグビーを、良い成績が残せるように常に努力し、安全に、楽しくやっていくことで恩返しができたらと思います。

牛尾さん、ありがとうございました。

心よりご冥福をお祈りいたします。
Posted by T.W. at 2010年11月23日 02:57
厳しいけれど優しい方でした。
グラウンドに行くと、亡くなられたことを実感するのかもしれません。
Posted by Green at 2010年11月23日 05:00
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